熊本地震から半年

熊本地震から半年が経ちました。
時が経つにつれ地震のことを忘れがちになりますが、先日益城町に行ったらまだまだあの悲惨な状況のままで、むなしい気持ちになりました。なんで・・・

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日本は地震大国であり地球上で起こる約10分の1の地震は日本列島周辺で起こっています。

熊本県が開催する木造住宅の耐震診断の講習会を今から9年前の平成19年に受講していました。

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熊本県のホームページには熊本県が開催・指定した耐震診断・耐震改修設計等に関する講習会を受講し、受講終了証の交付を受けた建築士が平成21年度から載っています。
私はそれ以前の19年の1月に受講しているので名簿には載っていません。

熊本県に一級建築士事務所が約3000軒 二級建築士事務所が約5000軒 合計で8000軒ありますが、この講習を受講した人は平成21年から今年まででたった570名しかいないんです。
熊本県の全設計事務所のたった7% 設計事務所の1割もこの講習を受けてないのです。
ちょっと少な過ぎる気がします。

その当時は大きな地震が来るかどうかも分かりませんでしたが、自分が設計した建物は絶対に倒壊させないという信念で少しでも耐震の知識が増えればと思い受講しました。

そして実際大きな地震が来ました。
2000年建築基準法の構造規定の大改正があってから当事務所でも地震に対して耐震設計業務を強化してきましたが、その甲斐があり倒壊した建物はありませんでした。

南海トラフ地震は30年内にやって来ます。

はっきり大きな地震がまた来るとは言えませんが、来ないともいえません。

今日は県知事ではなく全国で3ヶ所でしか行われていない国土交通大臣登録の木造耐震診断資格者講習を受けに福岡までやって来ました。

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またも 日本の木造の耐震設計の第一人者 東京都市大学 工学部教授 大橋好光先生の登場です。
(大橋先生の大ファンの私、講義が楽しみです。先生の話は今年 熊本 東京 福岡 3回目です。笑)

大きな地震が来ても被害が出ないことを願って二日間頑張ります。

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