断熱と耐震の話 2

今年の夏の猛暑、現場では汗ダラダラ、過酷でした。笑

前回は断熱のUA値の話でした。

UA値とは、建物内部から屋根・天井・外壁・床・開口部(窓・ドア)などを通して外部に逃げる熱量を外皮全体で平均化した値。

今回は外部から建物内に入って来る日射熱 ηAC値(イータエーシー値)の話。

ηAC値とは、冷房期の平均日射熱取得率のことで、単位は率なので無し

窓から直接入って来る日射による熱と、屋根、外壁など窓以外から日射の影響で熱伝導により入って来る熱を評価した指標。

b.png屋根、外壁、窓等の外皮の各部位から入って来る日射量を外皮全体で平均した値

冷房期の平均日射熱取得率 ηAC値は次の式で計算する。

冷房期の平均日射熱取得率 ηAC=冷房期の日射熱取得量mc[W/(W/㎡)]÷ 外皮の部位の面積の合計 ΣA[㎡]×100

冷房期の日射熱取得量mcを外皮の部位の面積の合計 ΣAで除して100を掛けた値。

冷房期、部位ごとの日射熱取得率に面積、方位係数を乗じた値を建物全体で合計し、外皮等面積の合計で除した値

熊本市 7地域の場合 算定値が2.7以下であれば 等級7となる

ηAC値が小さいほど日射が入りづらく、冷房効率が高くなる

ただηAC値を小さくしすぎると暖房期に暖房効率が落ちることに注意が必要。


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